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高森明勅
2018.9.8 14:30日々の出来事

東北大学に出講

9月7日、仙台へ。
 
東北大学で特別講義。
 
会場は加齢医学研究所の会議室。
 
受講生は医学部、歯学部、理学部、工学部、法学部、経済学部、文学部、教育学部の学生ら。
 
皆、1年生だ。
 
まず、受講生達が3班に分かれて、
これまで行って来た自主ゼミの成果を発表し、私がコメント。
 
それに続いて天皇・皇室を巡る講義。
 
冒頭、以下のように前置きした。
 
「従来、天皇・皇室というテーマを巡っては、
擁護・讚美するにせよ、批判・否定するにせよ、
しばしば感情的になり勝ちだった。
勿論、テーマによっては、専ら感情的に論じても
構わない場合もある。
アイドルの誰が好きか、とか。
しかし、憲法に『国民統合の象徴』と規定され、
国家の存立に重要な役割を与えられている天皇については、
感情的にだけ語られるようでは困る。
そこで今日は、高森がこう思う、こう考えるという
内容ではなく、天皇・皇室を批判・否定する人達も、
逆に擁護・讚美する人達も認めざるを得ない客観的な事実を紹介したい」と。
 
質疑応答の時間には、学生から
「先生から客観的な事実について教えて戴きましたが、
先生ご自身は天皇・皇室を批判・否定する側なんですか?
それとも擁護・讚美する側なんですか?」
という質問。
 
こういう質問が出た事自体、
私の意図はほぼ達せられたのを示しているだろう。
 
講義終了後、研究所のスタッフの方々と
料理屋の個室で懇談。
 
私を招いて下さったM教授が
「客観的な事実をかくも熱意を込めて語れるものかと驚きました」
とおっしゃった。
 
美味しい料理と地元の銘酒を堪能。
 
締め括りにM先生いわく、
 
「先生はお酒がお強いですね。
これまで私より強かった人を5人知っていますが、
先生は6人目になるかも知れません」と。
 
自慢すべきか恥じ入るべきか。
 
しかし私も、外では余りお酒を飲まないように、
気を付けるつもりだ。
 
先般、私と長男が“仲良く”飲み過ぎて
一緒に携帯電話を無くした件で、
長女から散々叱られたので。
 
この日は、大学が用意してくれた
仙台駅近くの宿に泊まった。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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